東京と大阪で開催している手技セミナーの内容と人体の考察

2019年1月の大阪セミナーは肩関節のターニング操法を行いました

2018年1月13日に開催した大阪手技セミナーは、肩関節のターニング操法という手技をテーマに行いました。

バランス療法の手技の中に、ターニングという手技は以下の2種類があります。

  • 肩関節が屈曲優位な側に行う
  • 肩関節が伸展優位な側に行う

この2種類から今回のセミナーで行ったのは、肩関節の屈曲検査で屈曲運動が優位な側に行う手技です。

この手技は屈曲筋の過度な緊張を弛緩させ、伸展筋の働きを促し、左右の肩関節から筋機能のバランスを整える目的で行います。

今月のセミナーから柔道整復師で整骨院を開業されている方が新たにセミナーに参加し、今年最初のセミナーも実りのある内容になりました。

屈曲機能が優位な肩関節に手技を行う

今月の手技であるターニングは、肩関節の屈曲機能が優位な側に手技を行い、屈曲筋と伸展筋のバランスを整える目的で行います。

肩関節の運動には様々な筋が関与しますが、屈曲に働く筋肉で代表的な筋には三角筋、伸展に働く筋肉で代表的な筋には広背筋があります。

肩関節の屈曲に作用する筋肉の種類と起始・停止・支配神経・拮抗筋を解説

肩関節の伸展に作用する筋肉の種類とその起始・停止・支配神経・拮抗筋を解説

バランス療法の手技は、全ての手技が全身を整える目的で行いますが、今回の手技で直接的にアプローチするのは、上記の2つの筋を主にイメージしておくと分かりやすいでしょう。

肩関節の屈曲機能を左右で比較する

バランス療法では、施術手技を行う前に必ず筋機能の検査を行い、左右の状態を比較します。

今回の手技を行う前に必要な検査は、肩関節の屈曲機能を比較する検査です。

肩関節を両側同時に、そして他動的に屈曲運動させることで、その可動域を比較します。

こうして左右の可動域を比較すると、可動性の良い側と悪い側があります。

可動性の悪い側は、肩関節屈曲の拮抗作用を持つ広背筋などの筋が十分に伸張されず、肩関節伸展筋が緊張していると考えることができます。

反対に、可動性の良い側は、伸展筋が抵抗なく伸張されるため、伸展筋は弛緩していて、屈曲筋が優位に働いていると考えることができます。

屈曲筋の弛緩を狙って手技を行う

肩関節屈曲筋の緊張がどちらが優位に働いているか判別できたら、緊張側に対して手技を行います。

左右差を比較して、可動域が良い側に手技を行うというと、初めて聞く人にとっては違和感があるかもしれませんが、可動域が大きい=良いという訳ではなく、過度な緊張を取り左右のバランスを整える為に手技を行います。

手技の手順は呼吸のタイミングを見ながら以下のように行います。

  • 手関節部分を把持する
  • 肩関節を外転方向に操作する
  • 手関節部分が身体の正中を超えるまで平行運動を行う
  • 肩関節を伸展方向に大きく戻す
  • 3〜5回繰り返して行う

肩関節を捻らないように注意する

この手技の注意点としては、肩関節に内旋・外旋などの運動を与えないということです。

外転操作の時につい肩を外旋させてしまいますが、あくまでも平行運動を行うということを意識して、肩関節を操作します。

また、外転操作中に肩関節を捻ってしまうと、伸展方向に肩関節を戻す際にも上手く戻ってくれません。

受け手の手関節を持った時に、前腕の尺側面が正面を向いているので、尺側面の向いている向きを内・外に変えないように注意して手技を行いましょう。

再検査して筋機能の変化を確認する

手技を終えたあとは、再び肩関節の屈曲検査を行い、手技で筋のバランスにどのような変化が起こったかを確認します。

手技の効果が上手く出ていれば、肩関節の屈曲可動域は左右対称になります。

手技を行なった側は、肩関節屈曲筋の過度な緊張が緩和されて、生理的な可動域になり、反対側は対側の筋とのバランスが整い、屈曲可動域が大きくなることが確認できます。

もちろん、部分の筋のバランスが変化すると、同時に全身の筋・骨格系にも影響を与えるので、その他の検査で確認しても、全身的に筋の左右差が変化していることが確認できます。

肩関節のターニング操法のまとめ

今回の手技は、屈曲筋が優位に働いている肩関節に対して、屈曲筋の弛緩を狙うという内容でした。

肩関節の屈曲筋が過度に緊張すると、肩関節は身体から遠心方向に力がかかりやすくなります。

肩関節の検査で可動域が良い側に、肩こりや肩関節のトラブルが起こりやすいのは肩関節周囲の筋が緊張して不安定になりやすいからです。

不安定になり、さらに緊張しやすくなった肩に対して、屈曲筋と伸展筋のバランスを整える今回の手技はとても有効です。

セミナー中に『手技を受け手いない側の肩が挙がりやすくなった』という声がありましたが、ある部分が変化すると関連する部分にも影響があるという事も実感できたのではないかと思います。

慣れるまでは肩関節の平行運動を安定して行うことが難しいので、色んな身体で手技を行い、綺麗な肩関節の運動を供給できるように練習しましょう。

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